カウンセリングでの話
カウンセリングでお話しをしてゆく中で
こんな会話が、ご相談者との間で生まれてくることがあります。
「○○さんがこれまで見ていると思っていた景色とは、少し違う風景が、もしかすると、そこにはあったのかも知れませんね」
「・・・たしかに、そうかも知れない」
そして、そこから
これまでとは違った思いや行動が
ご相談者の中で少しずつ生まれてくる
・・・そうした事を経験することがあります。
関連ページ
▷▷ 【考え方を変える】ということ
『自分メガネ』のこと
わたしたちは誰もが、目には見えませんが
『自分メガネ』という物をかけています。
そして、その『自分メガネ』を通して
物事や出来事、そして他者を見ています。
見ているとは
つまり感じ認知し、判断等をしています。
たとえば
わたしたちは同じ出来事の場にあっても
文字通り、違うものを見ているものです。
「目撃証言」がどのような認知に基づくか
・・・という国内外の多数の実験が
それを明らかにしています。
そしてこの「違うものを見ている」
・・・ということが
夫婦・カップル・人間関係のスレ違いの
大きな要因になったりします。
『自分メガネ』には
その人ごとに様々な色が付いていますが
わたしたちは、わたしたち自身が
『自分メガネ』という条件の中で生きているために、それを自分自身が客観化することは、困難になります。
関連ページ
▷▷「ありのままの自分を認める」とは?
| 思い込みというもの |
さらには、わたしたちは
『思い込み』というものを作り上げ
それに囚われることがあります。
たとえば、いったん
「これは、こういうことなんだ」
「そういうことに違いない」という
思い込みに囚われると
他の意味や景色が目に入らなくなります。
このように、『思い込み』の特徴は
一度それが作られると
他の意味や景色が、もう入ってこなくなるところにあります。
ちなみに『思い込み』は
そこに心や感情が関わる度合いが強くなる程
作られやすくなります。
したがって、
人を操作しようとする時には
不安や恐怖を煽る手法がとられます。
霧や雲を払いながら
他のページでも記しているように
カウンセリングでは
自由にお話しいただきながら
そして
ご一緒に整理しながら考えていきます。
『自分メガネ』を取り外すのではなく
(それは誰にとっても不可能なことです)
思い込みや先入見
そして『自分メガネ』による霧や雲を
ご一緒に少しずつ払いながら
考えてゆきます。
関連ページ
▷▷カウンセリングで大切になること
カテゴリー【カウンセリングの話】