脳が疲れたときには 〜脳疲れの取り方〜

臨床のはなし

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脳が偏った活動(過活動)を続けて
疲労してくると
感覚や神経が過敏状態になってきます。
小さな音が侵襲的に響いてきたり
焦りや不安が募ってくるなど
聴覚や精神面で過敏状態が現れます。

mage for decoration

脳も疲労する

忘れられていますが、脳も
肝臓や胃などと同じく生身の臓器です。

そのため
脳の疲労というものが存在します。

脳が偏った活動を続けることで
過活動になって疲れてくると

本人自身では自覚はありませんが
意識レベルが少しずつ低下していくことになります。

意識レベルの低下

意識レベルの低下、ということでは
たとえば
誰もが経験するであろう例では

深夜に何か作業をしていて
その時には
「素晴らしい物ができた!」と思っても

翌朝、起きてから改めて見た時に
ガッカリする、という経験は
誰にもあると思います。

自分では頭が冴えている気でいても
深夜による脳の疲れから
意識レベルが微妙に低下しているのです。

それが眠ったことで脳の疲れが取れて
意識レベルが回復した、ということです。

微妙な意識レベルの低下は
とても分かりづらいものです。

Image for decoration(花壇の草花)

過活動による疲弊

上に記した例は
日常みられるレベルのものですが

脳の模型写真

脳 (頭)が過活動を続けることで
疲弊してくると
次第に意識レベルが低下していき

次には、その低下を補おうとする
脳の過剰な働きが起きてきます。

脳の疲弊の兆候

低下を補おうとする脳の過剰な働きは
感覚・神経を過敏にしていきます。

そして感覚・神経の過敏さは
まず、聴覚にあらわれてきます。

たとえば
小さな音がひどく耳障りに聞こえてくる。

あるいは
普段なら気にならないような人の話し声が
侵襲しんしゅう的に響いてくる。

侵襲的とは
自分に向かって来るような、侵入してくるような感覚のこと。

このように、感覚・神経の過敏さは
まず聴覚に現れることが多いようです。

これが脳の過活動による疲労を知る
兆候のひとつになります。

それだけではなく
感覚・神経の過敏状態は

イライラしやすくなる
焦りや不安感が募ってくる、などの

心理・精神的な面としても
生じることになります。

Image for decoration(花壇の花)

睡眠が一番の〝おクスリ〟

上に記したような症状が現れた時には

自分に自覚はなくても
脳が疲れている、と悟ることが大切です。

そして、脳の疲れを取るための
一番確かな方法は、眠ることです。

睡眠が、最も正しい〝おクスリ〟です。

そもそも、疲れている脳を
休ませて回復させる正しい方法は
眠ること以外にはありません。

たとえば、もしも
リラクゼーション音楽を聴いて
ゆったり時間を持つことで、
気分が落ち着いて本当に疲れが取れた、としたら

それはここで云う
〝脳の疲労〟ではありません。
心理的・精神的な要因の大きなものです。

脳・疲れの時にすべきこと

脳が疲労した時には
何時間でも、何日でも
ぐっすり眠るようにすること。

目覚めの気分が
少しでもスッキリしているなら
それは必要な眠りを意味します。

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