心のパターンを理解するために
| はじめに |
カウンセリングでお話を続けていく中で
見えてくるものの一つに
『心のパターン』というものがあります。
先生とカウンセリングをやってきて
〝優しくされたり大事にされることに拒否感があって、落ち着かなくなるんだ〟ということに最近気がつきました。
優しくされない、大事にされない環境を自分で選んできたのかも知れない。
頑張る自分も嫌いではないけど、つらい気持ちを頑張るエネルギーにしているのは、余りいいことではないな、と思うようになりました。
わたしには「自分がいけないんじゃないか」「自分の方が悪いんじゃないか」とか「そんなふうに考えるのは、いけない事じゃないか」。
「自分が、ああしたから・こうしたから、いけないのじゃないか」とか、いつも考えている自分がいます。
あと「自分さえ我慢すれば・・・」ともよく思っています。
もしかすると、育った家庭環境からきているのかもしれません。
掲載は了解をいただいたものです。
たとえば
「これは自分の性格だ」と思っていたり。
他人から
「アレは、あの人の性格で仕方がない」
と思われているものの中に
実は、生きてくる中で
身に付けるようになった
〝心のパターン〟というものがあります。
心のパターンとは
上でも記したように
心のパターンと性格とは別のものです。
むしろ「反応」のようなものに
よく似ているかも知れません。
もちろん、どうしてそうするのか
どうしてそうなってしまうのか
理屈や理由はいろいろ付けられますが
よくよく考えてみると、本当は
自分でもよく分からなかったりします。
| 生きづらさと心のパターン |
このような心のパターンは
現われ方の違いはあっても
実は、多くの人に存在するものです。
けっして珍しいものではありません。
しかし、抱えているパターンによっては
物事が上手くいかなくなる場面だったり
生きづらさにつながる出来事に
心のパターンが関わっていることがあります。
自分自身との出会い
(職場や仕事で、上司や同僚から)
頼りにされたい、期待されたい。そして、その期待に応えて評価されたい・・・そうした気持ちが、自分の心の奥にはあるような気がします。
誰しも大なり小なりそれはあるでしょうが、私の場合には過剰なくらいに、あるんだと思います。
前の仕事ではそれが自分で自分を追い詰めていく形になって、うつ状態にまでなってしまった、ということなのかも知れません。
あるいは、
いつも自分自身でなければいけない。
いつも正直な自分でありたい。
・・・そうした強い思いを、
胸の奥にお持ちの方がいらっしゃいます。
でも、ご自分自身では
そうした思いが存在していることを
意識してはいません。
そして
「いつも自分自身でなければ」
「いつも正直な自分でありたい」
・・・という思いや行動によって
かえって、仕事の場や人との関係で
損をしてしまったり。
時によっては、
不本意な立場に立たされることが
起きてくることがあります。
そうした経験をする度に
理不尽に思う気持ちを味わい
「自分なりに頑張っているのに」
「どうして、わたしばかりが・・・」
・・・という思いに苦しめられます。
しかし
自分の中に根付いていた
心のパターンに気づいてゆくことで
大切な思いは、そのまま大切にしながら
折り合いをつけられる生き方へと
少しずつ、変わっていかれる方が
いらっしゃいます。
そういう要領のいい生き方は、ずる賢いように思えて、すごくキライだったけど、最近そういう生き方の良さみたいなものも、少しだけ認められるようになってきた。
大切な心の歴史
こうして振り返ってみると、男性とお付き合いをしている時にも、自分に何か出来ることはないだろうか、苦しんでいる彼をなんとかしてあげたい、ということばかり考えていた気がします。
趣味も違うし、話をしていてもあまり楽しいと思えないのに、なぜか与えられた役割を一生懸命演じているような自分がいます。
心のパターンとは
生きてくる中で
何かやむを得ない理由があって
あるいは
ご自分にとってはどうしても必要な訳があって
身に付けるようになったもの・・・。
必要だからこそ身に付けるようになった
・・・という歴史が
必ず存在すると思います。
しかも、その〝必要〟とは
「雨が降りそうなので傘を持っている」
というような
整合的で分かりやすいもの、とは
少し違うものかも知れません。
ただ、確かに
以前までは・あの頃までは
必要なものだったのかも知れない。
けれども、今のあなたには
もう必要のないものかも知れない。
本当は、もう大丈夫なのかも知れません。
| ご一緒に整理しながら |
カウンセリングでは
いろいろな事をご一緒に整理しながら
改めて、考えていきます。
白いキャンバスに、言葉で、もう一度、絵を描き直してみること・・・
カテゴリー【こころの物語】