【心のパターン】について


       
先生とカウンセリングをやってきて
「優しくされたり大事にされることに拒否感があって、落ち着かなくなるんだ」ということに最近気がつきました。
優しくされない、大事にされない環境を自分で選んできたのかも知れない。

頑張る自分も嫌いではないけど、つらい気持ちを頑張るエネルギーにしているのは、余りいいことではないな、と思うようになりました。

掲載は了解をいただいたものです。

| はじめに |

たとえば
これは自分の性格」と思っていたり、
他人からも
あれは、あの人の性格だから
と云われていものの中に

実は、生きてくる中で
身に付けるようになった
〝心のパターン〟というものがあります。

しかも、心のパターンは
無意識の内に作られたものなので

身に付けたパターンだとは
自分自身でも気がつきません。


| 心のパターンとは |

上でも記したように
心のパターンと性格とは別のものです。

むしろ「反応」のようなものに
似ているかも知れません。

改めて振り返ってみると
たとえば、

ある共通した場面に置かれると、
いつも同じような気持ちになる。


似たような場面や状況になると
いつも同じ行動をとっている。


心のパターンは、こうした事を通して
少しずつ見えてくるものです。

もちろん、どうしてそうするのか、
どうしてそうなってしまうのか、
理屈や理由はいろいろ付けられますが

よくよく考えてみると、本当は
自分でもよく分からなかったりします。

| 心のパターンと人生 |

こうした心のパターンは
現われ方の違いはあっても
多くの人に存在するものです。

なにも特異な事ではありません。

ただし、
抱えているパターンによっては

物事が上手くいかなくなる場面とか、
生きづらさを感じるような場面に

心のパターンが
関わっている場合があります。

次のように語った方が
いらっしゃいました。

こうして振り返っていくと、男性とお付き合いをしている時にも、自分に何か出来ることはないだろうか。苦しんでいる彼をなんとかしてあげたい・・・ということばかり考えていた自分がいたことが分かります。
恋愛というより、人間愛のような・・・

趣味も違うし、話をしていてもあまり楽しいと思えない人でも、何故か与えられた役割を、一生懸命演じているような自分がいます。

ご相談者からの言葉・感想

  

あるいは、
いつも自分自身でなければいけない。
いつも正直な自分でありたい。

そうした強い思いを、
胸の奥にお持ちの方がいらっしゃいます。

でも、ご自分自身では
そうした思いが存在していることを
意識してはいません。

ただし
「いつも自分自身でなければ」
「いつも正直な自分でありたい」

・・・という思いや行動によって

かえって、仕事の場や人との関係で
損をしてしまったり。

時によっては、
不本意な立場に立たされる事が
起きてくることがあります。

そうした経験をする度に
理不尽に思う気持ちを味わい、

自分なりに頑張っているのに
どうして、わたしばかりが

・・・という思いに苦しめられます。

しかし、自分の中に根付いていた
心のパターンに気づいてゆくことで
大切な思いはそのまま大切にしながら

折り合いをつけられる生き方へと
少しずつ、変わっていかれる方が
いらっしゃいます。

そういう要領のいい生き方は、ずる賢いように思えて、すごくキライだったけど、最近そういう生き方の良さみたいなものも、少しだけ認められるようになってきた。

| 大切な心の歴史 |

心のパターンとは
生きてくる中で
何かやむを得ない理由があって、

あるいは、その人にとって
どうしても必要な訳があって
身に付けるようになったものです。

必要だからこそ身に付けてきた
・・・という歴史が、
必ず存在するものです。


  

ただ、確かに
以前までは・あの頃までは

必要なものだったのかも知れない。

けれども、
いまのあなたには
もう必要のないものかも知れない。

本当は
もう大丈夫なのかも知れません。


     ● ●

カウンセリングでは、
ご一緒に整理をしていきながら

良い方向へ歩んでゆくために、
ご一緒に考えていけたら・・・

そう思っています。

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