「心のパターン」について



変わるとは、実はほんの少しだけ変わる
ことなんです。
ほんの少し変わるだけで、いろいろなこ
とが変化してゆくのです。

       上野千鶴子 社会学者


心のパターンを理解するために

カウンセリングで
お話を続けてゆく中で

気づいてゆくものの一つに、

「心のパターン」というものが
存在しています。


たとえば
これは自分の性格」と思っていたり、

他人からも

あれは、あの人の性格だから
 仕方がない
」と
思われているものの中に、

実は、生きてくる中で
無意識のうちに身に付けて来た

〝心のパターン〟というものがあります。

心のパターンは、
性格とは別のものです。


そして、心のパターンは既に
自分自身の一部になるっているので、

それを心のパターンだと気づくことは、
自分ではとても難しくなります。

| 心のパターンの反映 |


改めて、振り返ってみると
たとえば、

ある共通した場面に置かれると、
いつも同じような気持ちになる。


似たような場面や状況になると
いつも同じ行動をとっている。


心のパターンとは、

こうしたことを通して
少しずつ見えてくるものです。

むしろ「反応」のようなものに
よく似ているかも知れません。


もちろん、 どうしてそうするのか
そうなってしまうのか、

理屈や理由は付けられますが、
よくよく考えてみると

本当は、
自分でもよく分からなかったりします。

| 生きづらさとの同居 |


こうした心のパターンは、
現われ方に違いはあっても
誰にも存在するものです。

なにも特異なことではありません。

人は誰しも、
何らかのパターンを抱えています。


ただ、場合によっては
そうした心のパターン故に、

大切な人との関係が
壊れてしまったり。

あるいは、
生きづらさを感じるような場面・
物事が上手くいかなくなる場面に

心のパターンが
関わっている場合があるのです。

| カウンセリングの場から |


掲載は了解をいただいたものです。

カウンセリングを続けてきて、

こんなふうに語って下さる方が
いらっしゃいました。

カウンセリングをやってきて、
最近、私は、“優しくされたり大事にさ
されることに拒否感があって、落ち着
かなくなるんだ”ということに気がつ
きました。

優しくされない、大事にされない環境
を自分で選んできたのかも知れない。

頑張る自分も嫌いではないけど、
つらい気持ちを頑張るエネルギーにし
ているのは余りいいことではないな、
と思いました。



あるいは、

いつも自分自身でなければいけない。
いつも正直な自分でありたい。

そうした一貫した大切な思いを、

胸の奥にお持ちの方が
いらっしゃいます。

でも、ご自分自身では
そうした思いがあることを
意識してはいらっしゃいません。

しかし、
いつも自分自身でなければ・
いつも正直な自分でありたい、

という思いや行動によって

かえって、仕事の場や人との関係で
損をしてしまったり。

時によっては、
不本意な立場に立たされる事が
起きてくることがあります。

そうした経験をする度に
理不尽な気持ちを味わい、

自分なりに頑張っているのに
どうして、わたしばかりが

・・・という思いに苦しめられます。


しかし、自分の中に根付いていた
心のパターンに気づいてゆくことで、

大切な思いは
そのまま大切にしながらも、

少しずつ、
折り合いをつけられる自分へと

変わっていかれる方が
いらっしゃいます。

そういう要領のいい生き方は、
ずる賢いように思えて、すごくキライ
だったけど、最近そういう生き方の良
さみたいなものも、少しだけ認められ
るようになってきた。


| 大切な心の歴史 |


心のパターンと「性格」とは
違うものです。

そして、
心のパターンを悪者にするだけでは
実は、うまくいきません。

何故なら、心のパターンとは、
生きてくる中で

何かやむを得ない理由があって、
あるいは
何かどうしても必要があって

身に付けてきたものだからです。

必要だったからこそ
身に付けてきた、という歴史が、
必ず存在するものです。



ただ、確かに
以前までは・あの頃までは

必要なものだったのかも知れない。

けれども、
いまのあなたには
もう必要のないものかも知れない。

本当は
もう大丈夫なのかも知れません。


カウンセリングでは、
ご一緒に整理をしていきながら

良い方向へ歩んでゆくために、
ご一緒に考えていけたら・・・
そう思っています。



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お読みいただけると幸いで
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