心のパターンについて


心のパターンを理解するために

| はじめに |

カウンセリングでお話をしていく中で
見えてくるものの一つに
心のパターンというものが在ります。

先生とカウンセリングをやってきて
〝優しくされたり大事にされることに拒否感があって、落ち着かなくなるんだ〟ということに最近気がつきました。
優しくされない、大事にされない環境を自分で選んできたのかも知れない。
頑張る自分も嫌いではないけど、つらい気持ちを頑張るエネルギーにしているのは、余りいいことではないな、と思うようになりました。
わたしには「自分がいけないんじゃないか」「自分の方が悪いんじゃないか」とか「そんなふうに考えるのは、いけない事じゃないか」とか。
「自分が、ああしたから・こうしたから、いけないのじゃないか」と、いつも考えている自分がいます。
あと「自分さえ我慢すれば・・・」とも、よく思っています。
もしかすると、育った家庭環境からきているのかもしれません。

掲載は了解をいただいたものです。

たとえば
これは自分の性格だ」と思っていたり。
他人から
アレは、あの人の性格で仕方がない
と思われているものの中に

実は、生きてくる中で
身に付けるようになった
心のパターン〟というものがあります。

しかも心のパターンは
「養老孟司さんのケース」にも在るように
無意識の内に作られるものなので

身に付けたパターンだとは
自分自身でも気がつきません。

関連ページ
▷▷ 養老孟司さんのケース

 

心のパターンとは

上でも記したように
心のパターンと性格とは別のものです。

むしろ「反応」のようなものに
よく似ているかも知れません。

改めて振り返ってみると
たとえば

ある共通した場面に置かれると、いつも同じような気持ちに襲われる。

似たような場面や状況になると、いつも同じ行動をとっている。

心のパターンは、こうした事を通して
少しずつ見えてくるものです。

もちろん、どうしてそうするのか
どうしてそうなってしまうのか
理屈や理由はいろいろ付けられますが

よくよく考えてみると、本当は
自分でもよく分からなかったりします。

| 生きづらさとパターン |

こうした心のパターンは
現われ方の違いはあっても
多くの人に存在するものです。

なにも特異なものではありません。

しかし、抱えているパターンによっては
物事が上手くいかなくなる場面だったり
生きづらさにつながる出来事に

心のパターンが
関わっていることがあります。

自分自身との出会い

こうして振り返ってみると、男性とお付き合いをしている時にも、自分に何か出来ることはないだろうか、苦しんでいる彼をなんとかしてあげたい、ということばかり考えていた気がします。
趣味も違うし、話をしていてもあまり楽しいと思えないのに、なぜか与えられた役割を一生懸命演じているような自分がいます。

あるいは、
いつも自分自身でなければいけない
いつも正直な自分でありたい

・・・そうした強い思いを、
胸の奥にお持ちの方がいらっしゃいます。

でも、ご自分自身では
そうした思いが存在していることを
意識してはいません。

そして
「いつも自分自身でなければ」
「いつも正直な自分でありたい」
・・・という思いや行動によって

かえって、仕事の場や人との関係で
損をしてしまったり。

時によっては、
不本意な立場に立たされることが
起きてくることがあります。

そうした経験をする度に
理不尽に思う気持ちを味わい

自分なりに頑張っているのに
どうして、わたしばかりが・・・
・・・という思いに苦しめられます。

しかし
自分の中に根付いていた
心のパターンに気づいてゆくことで
大切な思いは、そのまま大切にしながら

折り合いをつけられる生き方へと
少しずつ、変わっていかれる方が
いらっしゃいます。

そういう要領のいい生き方は、ずる賢いように思えて、すごくキライだったけど、最近そういう生き方の良さみたいなものも、少しだけ認められるようになってきた。

大切な心の歴史

(職場や仕事で、上司や同僚から)頼りにされたい、期待されたい。そして、その期待に応えて評価されたい・・・そうした気持ちが、自分の心の奥にはあるような気がします。
誰しも大なり小なりそれはあるでしょうが、私の場合には過剰なくらいに、あるんだと思います。
前の職場ではそれが自分で自分を追い詰めていく形になって、うつ状態にまでなってしまった、ということなのかも知れません。

心のパターンとは
生きてくる中で
何かやむを得ない理由があって

あるいは、本人にとっては
どうしても必要な訳があって
身に付けるようになったもの・・・

必要だからこそ身に付けるようになった
・・・という歴史が
必ず存在すると思います。

しかも、その〝必要〟とは
雨が降りそうなので傘を持っている
というような

整合的で分かりやすいもの、とは
少し違うものかも知れません。

ただ、確かに
以前までは・あの頃までは
必要なものだったのかも知れない。

けれども、今のあなたには
もう必要のないものかも知れない。

本当は、もう大丈夫なのかも知れません。

| ご一緒に整理しながら |

カウンセリングでは
いろいろな事をご一緒に整理しながら
改めて、考えていきます。

白いキャンバスに、言葉で
もう一度、絵を描き直してゆくこと・・・

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