「整理する」が意味すること

カウンセンリグにおける整理するとは


カウンセンリグをご説明する際に、

「整理する」という言葉を、
わたしは、よく使います。

「ご一緒に整理ながら考えてゆく」
・・・というように。

そして〝整理する〟という言葉は
わたしが初期から
一貫して使っている言葉になります。

ですので、ここでは

〝整理する〟という言葉に
どのような意味を思い描いているかを、

お伝えしてみたいと思います。


| 見えないものを共有する |


ご存じのように、
カウンセリングは解剖学などとは違い

目には見えず・
手で触れることの出来ないものを、

ご相談者とカウンセラーとが

言葉によって共有してゆくこと・
あるいは
「共有しよう」と努めることが、

最も大切な前提・基盤となります。

言い方を換えると、

それがカウンセリングであることの
根本的態度、としてあります。

それが存在しない関係は、
形がどんなに似ていようとも

少なくとも、
カウンセリングとは別のもの
・・・と云えるでしょう。



そして、共有してゆくための場
・・・としてあるためには、

ご相談される方の〝心のペース〟が
尊重される場であること。

そのように云われています。

カウンセリングの世界では、

それを
クライエント・センター
という言葉で表現しています。


| クライエント・センター |


〝クライエント・センター〟とは、

カウンセリングの世界では
神様的な存在である
カール・ロジャースの言葉です。

クライエント=ご相談される方の

心のペースが中心であること・
センターであること。

カウンセラーやセラピストが
 自分中心で、やりたいようにやるもの、
 押し付けてゆくものでは、ありません


・・・という意味の言葉です。

     ●●●

そのような
クライエント・センター
である場の中で、

自由に、ご自分のペースで
お話しされてゆくとき、

ご相談者の頭の中に
無造作に置かれていた事だとか。

心の中に、ただ散らばっていたもの。

深いところで感じていたけれど
気がつかずにいたこと。

・・・などが、

ご相談者ご自身で
整理整頓されてゆくことが

起きてくる場合があります。

それは、
クライエント・センターである場、
だからこそ

現れてくるものだと思います。

     ●●●

更には、カウンセラーは

クライエント・センターであるように
できる限り配慮しながら、同時に

ご相談される方の気持ちや頭の中が
少しずつ

整理整頓されてゆくことを
お手伝いするよう努めます。



具体的には
お話をお聴きしていて、

もしかすると
大切な部分かもしれない・・・

理解し直してみることが
必要かも知れない・・・

理解してゆくための
大切な糸口になるかもしれない・・・

もしかすると
見落としているものが
何かあるかも知れない・・・

たとえば、
そう感じるような時には

白いキャンバスに、言葉で
ご一緒にもう一度、絵を描き直してゆく。


そのための対話を通してのお手伝いは
カウンセラーの大切な役目となります。


少し漠然としてしまいましたが、

こういったことを
整理する、という言葉に託しています。


カテゴリーカウンセリングの話