悲しみ、について:喪失感と新しい心の芽

カウンセリング Essay

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導入文

悲しんだって、いいんだよ・・・
ありのままに悲しめずにいることが
いっそう人の心を苦しめてゆく・・・。

それを伝えたくて
この文章を記 (しる)しました。

“悲しみの少女の写真”/
Image for decoration(草原の三匹の蝶)

悲しみの背後に

カウンセリングから見た時に
感情にはそれぞれに意味があります。

なかでも〝悲しみ〟とは
『喪失 (そうしつ)感』と無関係ではありません。

悲しみは喪失感と
深くつながりあった感情としてあります。

喪失感の意味とは

喪失感とは・・・
あなたにとって
とっても大切なもの。

あなたにとって
かけがえのない意味をもつもの。

あなたにとって
他では代え難い大切なもの。

そうした対象や存在が
失われてしまったり・・・
あるいは
失われそうになっているのに
自分では、それをどうすることも出来ずにいる
・・・

喪失感とは
このような心の姿をいいます。

黙ってそばにいてくれるもの

悲しみとは
このような喪失感と
心の根っこが深く繋がった感情です。

だから、たくさん悲しんだっていいし、
悲しむべきものです。

ありのままに悲しめるからこそ
そこから新しい心の芽も
きっと芽吹くことが出来る・・・

そして、なにも云わずに
ただ黙ってそばに居てくれる人がいるなら
心はありのままに、悲しむことが出来る。

せめてカウンセリングが
心の新しい芽の芽吹いてゆくことを
静かに見守る営みであるように
願ってやみません。


悲しみと喪失感

〝悲しみ〟とひとくちに云っても
日常のなかで
いつの間にか流れ去ってゆくものもあれば
生きる意味や
生きる意欲を見失ってしまうような
深く深い悲しみに至るまで、それは様々です。

しかし、そのいずれの時にも
悲しみの背後には
喪失感と繋がった何かが、存在するのです。

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