
2011年 6月27日に記す
悲しんだって大丈夫なんだよ・・・
きちんと悲しめずにいることが
余計に人を苦しめる事があります。
それをお伝えしたくて、
この拙い文を記しました。

| 悲しみと喪失感 |
カウンセリングから見た時
感情にはそれぞれに意味があります。
なかでも〝悲しみ〟とは
「喪失感」と
根っ子の繋がった感情になります。
では、喪失感(そうしつかん)とは
どのような心の姿を云うのでしょう。
それは・・・・
あなたにとって
とってもとっても大事なもの。
あなたにとって
大切な意味を持つもの。
他では置き換えることの出来ない
かけがえのないもの。
そうした対象や存在が
失われてしまったり。
あるいは、
失われそうになっているのに
それをどうすることも出来ずにいる。
・・・喪失感とは
このような心の姿をいいます。

| かなしみを悲しめる |
そして悲しみとは
こうした喪失感と
深く根っこの繋がった感情なのです。
だから
たくさん悲しんだって、いいのです。
きちんと悲しめるからこそ、
いっぱい悲しめるからこそ
そこから新しい心の芽も
芽吹くことが出来る。
そして、なにも云わずに
ただ黙って
そばに居てくれる人がいるなら
心はきちんと、悲しむことが出来る。
カウンセリングが、せめて
心の新しい芽が、芽吹いてゆくのを見守る営み、であることを願ってやみません。

〝悲しみ〟とひとくちに云っても
日常のなかで、気づかぬうちに
いつの間にか流れ去ってゆくものから、
生きる意味や
生きる意欲を見失うような
深く深い悲しみや嘆きまで、様々です。
しかし、そのいずれの時にも
悲しみの背後には
喪失感と繋がった何ものかが
存在するのです。
カテゴリー【こころの物語】