カウンセリング:心の小さな変化を大切に 自分と向き合うのではなく

カウンセリングについて

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この記事の主旨

自分の問題と向き合うことが必要。
自分の問題と向き合うべき。
カウンセリングについて
そうした言葉を聞くことがあります。

この場合の「向き合う」とは、
「直視する」「逃げずに考える」という意味でしょう。

しかし、この言葉や考え方は
カウンセリングの実際には、適しているとは云えません。

なぜ適していないと思うのか・・・
カウンセラーとしての経験から
その理由をお伝えしたいと思います。

大切にしていること

・・・小さな変化
ほんの少しの違い・・・
その意味と価値とを
カウンセリングでは大切にしていきたい

・・・そう考えています。


カウンセリングと先入観

お話を伺っていると
カウンセリングに対して
いろいろな先入観があるようです。

そうした先入観のひとつに
自分の問題と向き合わなくてはいけない
・・・というものがあります。

自分の問題と向き合うことが必要。辛いかも知れないけど、向き合うべき

友人にそうアドバイスされて
カウンセリングに申し込みました・・・
実際に、そうした方もいらっしゃいます。

向いていない言葉

これはわたしだけの印象かも知れませんが
この場合の「向き合う」という言葉には
対象に対して
親和的なニュアンスというよりも
どちらかというと
挑んでゆく、迫ってゆく時の姿勢を
連想してしまうのです。

むしろ、カウンセリングには
向いていない言葉かも知れません。


カウンセリングの実際のアプローチ

大問題は触らずに

カウンセリングの中で、時折こんなふうにお伝えすることがあります。

ご自分の〝大問題〟を
 直接さわらなくても大丈夫ですよ

つまり、いろいろな事柄を
一緒にお話ししながら
少しずつ整理・消化していくうちに
なんとなく、いつの間にか
何かが少しずつ変化していく
・・・ということが
人の心や内面には起きてくるからです。

長いカウンセリングの経験が
それを教えてくれています。


豊かな自己発見につながるもの

カウンセリングでお話をしている中で

少しずつ自分の感情や考えを再認識できて、これまで別々に感じていたものが、自分の中で繋がってくるように思います。
ご相談者の言葉

・・・そう語る方がいらっしゃいます。

「別々の事柄」だと
当然のように思っていたことが、
もしかすると、心の世界では
「深くつながり合っているのかも知れない」

こうした発見(気づき)が、
自分自身への理解を深めてくれます。

それは「自分の問題と向き合う」よりも
もっと豊かな自己発見の実りに
つながるものかも知れません。


       

鎧 (よろい) のあるところ

それに〝大問題〟というのは
ことばを換えると
〝硬い鎧〟のあるところ・・・
そう考えることもできそうです。

しかも「鎧」というものは
その人にとって
何かしら必要があるからこそ
鎧として存在しています。

そして、その「必要」というのは
雨が降りそうなので傘を持っている
・・・というような

整合せいごう的で目に見えて分かりやすいもの
・・・ではないところに
その深い意味がありそうです。



ですから、それを無理やりに
「取り除こう」「なくしてしまおう」
などとすることは、大変な間違いになります。

鎧というものは
必要のなくなった部分から
自然に取れていくことが、大切だからです。


お伝えしたいメッセージ

ささやかな事柄から始めていく。
全体が、少しずつ動いてゆく。
小さな変化・ほんの少しの違いを
大切にしながら。

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