生きづらさとフラッシュバック


生きづらさに関わるフラッシュバック

| はじめに |

自分がダメだからそうなるんだと思ってた。

それはフラッシュバックだった、と分かり
上のような言葉をお聞きすることは
けっして少なくありません。

        

感情だけが反復想起する

カウンセリングの場で出会う
フラッシュバックの多くは
感情だけが反復想起される形のために

フラッシュバックが起きている、とは
自分自身でも気がつきません。

しかも
トリガー(フラッシュバックのきっかけ)
となるものも、他人や相手から見ると
〝些細なこと〟が多いために

どうしてそんな事くらいで!?」と
関係が壊れるきっかけになるケースも
見てきています。

こんなこともありました。

夫婦関係のご相談でいらした女性が
ご夫婦の間で起きたトラブルの話しをされ

お話をうかがっていて
もしかするとですが、その時ご主人には、フラッシュバックが起きていたのかも知れませんね

そう申し上げたことをきっかけに
ご主人が面談にいらした事があります。

 

人生への影響の違い

フラッシュバック自体は
ごく軽微な反応のものを含めると
実は、多くの人に存在すると思います。

わたしたちは、幾つもの傷つき体験を経て
生きているからです。

そして、フラッシュバックの「人生に与える影響の大きさの違い」というものが存在します。

自分自身に与える影響の大きさの違い、と
言い換えることも出来るかも知れません。

フラッシュバックがどのような反応をもたらすか。

加えて、フラッシュバックが
どのような状況や場面で起きてくるか
ということでも
影響の大きさがひどく異なってるからです。

たとえば、仕事の場で遭遇するようなもの。
あるいは
対人関係で生じるようなもの。

そうした場合では
発生の頻度が少ない場合であっても
人生や生き方への影響は
大きなものになるかも知れません。

人との親しい関係づくりを
避けるようになるケースもあります。

あるいは
職場で起こるフラッシュバックのために
(もちろんご本人は
 フラッシュバックとは分かりません)

転職を繰り返す、という場合があります。

更には、人間関係といっても

仕事関係・友人関係など
一般的な人との関係では
ほとんど遭遇することはないけれど

とても親密な関係・・・
恋人関係とか夫婦関係になると生じてくる
・・・というケースもあります。


このように
ひと言でフラッシュバックと云っても
人生への負荷は違ってきます。

カウンセリングの経験から申し上げると

それがフラッシュバックであると
知ることが
とても大切になります。

「心のフラッシュバックとは」
にも記しましたが

ある女性のご相談者が
ご自分が悩んできたものが
フラッシュバックであると分かって

そういう時には皆んな、自分と同じようになるんだと思ってた。でも他の人たちは、それを表に出さずに普通に振る舞えてる。わたしはそれが出来ずに混乱したり泣き出したりして、周りの人に迷惑をかけてしまう。
だから自分はダメで劣っている、と思って来たんです。

そうおっしゃったことがあります。

カテゴリー心と身体