〝性格の問題〟とフラッシュバック


 

自分の人生を取り戻してゆくために

| はじめに |

性格の問題だと思っていました・・・

カウンセリングをしている中で、
ご自分のその感情反応が
フラッシュバックによるものと分かり、

上のようにおっしゃる方は
少なくありません。


| 性格だと誤解される |

フラッシュバックについて」でも
詳しく記しているように、
実は多くのフラッシュバックでは

傷つき体験(トラウマ体験)による
感情や体験感覚だけが
反復想起されるために

それがフラッシュバックであるとは
本人にも分かりません。

そのため
フラッシュバックからくる反応が
「性格の問題」と誤解されることが
起きています。

神田橋條治 精神科医
パニックや衝動行為・衝動的感情がみられたときには、フラッシュバックではないか、とまず考えてみてください。
フラッシュバックという言葉が映画に由来するので、視覚イメージだとみんな思っているでしょ。そうじゃないんですよ。

| 傷つき感情の繰り返し |

フラッシュバックの背後では

脳裏に刻み込まれた
トラウマ体験にまつわる感情や感覚が
蘇っているために、

非常に苦痛で耐え難い気持ちを
引き起こすことになります。

| 人生への負荷の違い |

フラッシュバックという現象は
誰にも存在し得るものです。

心が自ずから備えている仕組みです。

そして、フラッシュバックにつながる
トラウマ体験・傷つき体験は

幼い頃、子どもの頃に
限ったものではありません。

思春期や成人してからでも
起き得るものです。

そして、トラウマ体験の多くは
日常の生活の中・
普段の人間関係の中で
起きているものです。

しかも
「養老孟司さんのケース」にある様に
トラウマ感情というものは

一瞬の無意識の裡に
脳裏に刻み込まれるために、
自分でも分かっていません。

養老孟司さんのケース

フラッシュバックを生じるきっかけ
となるものを
「トリガー」といいます。

たとえば、そうしたトリガーに

数年に一回くらい
なにかの偶然に遭遇する
・・・というものでしたら

人生や生活への負荷や影響は
殆どないかも知れません。

しかし、たとえば
仕事の場で遭遇するようなもの。

対人関係の場で
生じてくるようなもの。

・・・という時には、
頻度が少ない場合であっても

人生や自分自身への影響は
大きなものになるかも知れません。

更には、人間関係といっても
一般的な人との関係では
殆ど遭遇することはないけれど

とても親密な関係・・・
恋人関係とか夫婦関係になると
生じてきやすいもの

・・・というケースもあります。

フラッシュバックによる反応のために
たとえば、

転職を繰り返すことになったり。

関係が壊れるきっかけになったり。

怒りの発作に襲われることで、
口論やトラブルのきっかけになったり。

精神的に動揺して
不安定な言動を起こしたり。

人との親しい関係作りを
避けるようになったり。

・・・という場合もあります。

このように
ひと言でフラッシュバックと云っても
人生への負荷は、違ってきます。

カテゴリー心と身体