愛情過多症での問題
愛情過多症の場合に
人間関係の上で
葛藤や問題が顕在化しやすいのは
相手に向ける(与える)行為や行動が
一方通行になるときです。
つまり
〝相手が求めているもの〟
〝相手が必要としているもの〟と
自分が与えたいもの、とが
一致してくれたら良いのですが
〝相手が求めているもの〟ではなく
自分が与えたいもの、が優先される時
相手からすると
むしろ「ありがた迷惑」になったり。
場合によっては
相手の心を傷つけることになったりします。
| 自己価値観と他者関係 |
このような例は、たとえば
東北の震災後にとてもたくさん
マスコミを通して見ることになりました。
しかし
善意・厚意でやってくれている、と思うと
困惑や憤りが生じたとしても
何も云えなくなります。
この場合の「善意」とは
相手との本来のコミュニケーションを
妨げるものです。
また場合によっては
〝いらないもの〟と
〝求めているもの〟とが
一緒くたにして与えられることもあります。
お世話する側の人にとっても
自分が良かれと思ってやってあげたことが
素直に受け入れてもらえたり
感謝されると
「報われ感」を感じられたり
自己価値感が得られたりしますが
そうしたものが得られなかったり
感謝とは逆の反応を目にした場合には
心中に、相手に対する憤りだったり
虚しさのようなものが湧いてきます。
こうした葛藤や問題は
日常の人間関係の中で
しばしば存在することになります。
カテゴリー【こころの物語】