カウンセンリグと症状の布置

カウンセリングからの見方


| カウンセリングに即して |


カウンセンリグと
精神科診療とでは、
(心療内科も同様ですが)

目的とするものも、
面接の方法も、
そこで扱われる訴えや事柄自体も

当然、まったく違うものです。

ですので、症状布置についても

精神科の診療とは異なる
カウンセリングに即した目で、

見る必要があります。

時代状況を反映して、ストレス関連の病
態が激増していますが、治療は必ずしも
うまくいっているとは言えません。
臨床経験があれば、容易に理解できるこ
とですが、マニュアル的な治療では殆ど
うまくいきません。
個別的で複雑系である人間の内面は、
マニュアル的治療では、捉えらないから
です。

      河野友信 心療内科医



そして、カウンセリングに即した目で
見ようとする時に
大切な前提となるのが

カウンセリングの目的、というものです。

大きな意味での
カウンセリングの目的とは、

そのご相談者ご自身が、
それまでよりも、少しでも

楽に生きられるようになった・
楽に居られるようなった、

・・・と思えるように
なれることを目指して。

それが、個々の面談の違いを越えて、

カウンセリングの奥に
一貫して流れるもの、としてあります。


心理療法(カウンセンリグ)というもの
は、そもそも患者の気持ちの安定化をは
かるというのが第一歩ですから、治療者
の身分が不安定で、渡り鳥みたいだった
ら、それはいかに達人といえども、よい
治療はできません。

   下坂幸三 精神科医・心理療法

| クライエント・センタード |


さらには、
上に記したことを
目的とするための場であるには

クライエント・センタードであることが
とても重要なこと、とされています。

クライエント・センタード」とは、

カウンセリングの世界では
神様的な存在である
カール・ロジャーズの言葉です。

クライエント = ご相談者の
心のペースがセンターであること、
尊重されるようであること

・・・という意味の言葉です。



カウンセリングのこのような場の中で
面談を行なってゆく時に、

もしも、そのカウンセンリグが
上手になされている場合には、

面談を二回・三回と重ねてゆく内に

消えてゆく症状だとか
次第に軽くなってゆく症状が

見られる場合が出てきます。

それによって、

二次症状・三次症状というものが、
自然に理解されることになります。



つまり、
そのご相談者とのカウンセンリグが
上手にされているケースでは、

面談の場に
自ずからの〝治癒力学〟が働いて、

二次症状・三次症状というものが、

自然に消えていったり、
軽くなることが、起きるからです。

カウンセンリグの場合には
このような形で、

症状の布置というものが
理解されることがあります。

それはつまり、
ご相談者自身の〝自己治癒力〟を
支え、そして賦活(ふかつ)することに、

繋がっているからなのかも
知れません。




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