〝小さな気づき〟の大切さを知っていますか? カウンセリングを例に“気づきの意味”をお伝えします

変わるということ

森のこかげロゴマーク
更新日:
(初出: )

小さな気づきが持つ大切な意味

日常の中で、
こんな経験をしたことはありませんか。

ある時、ふと浮かんできた
「ちょっとした(小さな)気づき」が、
何かを変える〝きっかけ〟になった。

そうした経験が、
誰にも一度か二度はあるように思います。

時折テレビで紹介される
アイデア日常品を生み出している素人発明家の人たちは、これを意識化して
アイデア商品につなげています。

このように、「小さな気づき」には
大切な意味が隠れています。

そして、このことは
私たちの心の世界・内面の世界でも
まったく同じことが言えます。

人の何かが自然に変わってゆく時、
そこには〝小さな気づき〟の働きが、
気づかないところで深く関わっています。

この記事では、
カウンセリングで生まれる〝小さな気づき〟を例にとって、
その大切な意味について
お伝えしています。

最後までお読みいただけたら幸いです。

道端に咲く花のイメージ

カウンセリングでの〝小さな気づき〟がもたらす自然な変化

カウンセリングでの「変化」と
一般に言われているものは、
小さな気づきの積み重ねによって生まれてくるものです。

小さな気づきから
小さな変化へのプロセス

小さな気づきの積み重ねから生まれる
というのは、次のような意味です。

小さな気づき
ほんの小さな意識と行動の変化をもたらし、
それによって経験する〝小さな何か〟が、
次には
自分自身へフィードバックされて
少しずつ内面化されていく
・・・こうした小さな連鎖の積み重ね。

それが、
カウンセリングによる「自然な変化」と言われているものの、
目には見えないプロセスになります。

野球とカウンセリングの違いはありますが、
イチロー選手が、
次のような認識を語っています。

小さなことを積み重ねていくのが
思いもかけないところに行く、ただひとつの道だと思う。

イチロー 元プロ野球選手

つまり、突然「大きな気づき」が訪れて、
それによって「劇的な変化」が生じる
・・・というものではありません。

自分に生まれる自然な変化を
自分では気づかない理由

道端に咲く小さな草花が
誰の目にも触れずにいるように、
自分に生じる
小さな気づきによる自然な変化を、
わたしたちは意識できずにいます。

もともと「変化」というものは
本当は本人自身では気づかない・意識できない性質のものです。

何故なら、人の意識として
「変わった時には、もうそれが自分の〝あたりまえ〟になっている」からです。

たとえば、カウンセリングの中で、
次のようなお話を伺うことがあります。

何かあるといつも考えて、あんなに悩んでいたことなのに、
いまでは、何を悩んでいたんだっけ・・・って、思い出せない時があるんです。

ご相談者のお話

このようなお話しをうかがう機会は、
カウンセリングをしていると、実は少なくありません。

自分自身でも捉えにくい
シームレスで自然な意識の変化が、心の奥で起きている。

この“シームレスで自然な意識の変化”は、
小さな気づきが積み重なることで生まれる
不可逆的な気づきの流れと、言い換えることもできます。

なせなら、
一度気づいてしまうと、
もう気づく前には戻れなくなるからです。

小さな気づきと変化についてのご相談者との対話

ご自分に生まれる変化を
自分では意識できない、という意味では、
ご相談者との間で
次のような会話が、交わされることがあります。

数回お会いした頃に、たとえば私が
ここに初めていらした時には、
切羽詰まったような雰囲気をされていたけど、今はそれが消えていますね

そう申し上げると、
え!? そうでしたか・・・自分ではわからないですね
そうしたお返事が返ってきたりします。

あるいは、こんなやり取りもあります。

ご相談者
わたしは本当に変わっていけるんでしょうか?

ご相談者から
そう問われることがあります。
その時、こう申し上げることがあります。
「○○さんは、ご自分で気づいていなだけで、すでに何かが変わっているのでは?」

「たとえば今日にしても、
この部屋に入っていらした時とは、
何かが変わっていると思います」

「何故かというと、○○さんはお話しをしている中で(あることの)気づきを得た。
その気づき自体は小さな事柄だったかも知れません」

「でも、それが確かに〝腑に落ちるもの〟であるなら、もう気づく前の自分とは、なにかが違っています」

「気づきとは、そういうものです。
気づいたら、もう気づく前には戻れなくなるのです


下の文章は
ご相談者の方が書いて下さった体験手記からのものです。

書いていたらいろいろ思い出してきて、
これまで、いろいろなことに気づき、変ってきている自分がいて、逆にあの頃の自分が懐かしくさえ思えました。

ご相談者の体験手記から


最後に、
世界的な数学者だった岡 潔(きよし)の言葉を、添えたいと思います。

人が何かを理解するとき、単なる計算や分析の結果ではなく、
心の奥底で「そうだ」と腑に落ちる瞬間がある。これがなければ本当の意味での知恵にはなりません。

岡 潔 (1901-1978)

よくある質問(FAQ)


Q : カウンセリングで言う〝気づき〟とは、どういうものですか?

A : カウンセリングでいう「気づき」とは、「そうか・・・」「そうなんだ・・・」という腑に落ちる実感を伴った直観的認識のことで、たんなる知識の上書きではなく、心の視界を広げてくれる作用を持つもの、をいいます。


カテゴリー【専門記事】

この記事が
必要な方に届くことを願っています。
よろしければ
記事のURLをコピーして
シェアしていただけると幸いです。