葛藤とは・・・
相反する欲求や思いが自分の内にあって、
どちらの行動を取ったとしても
不満・不安・後悔・自己嫌悪などの
ネガティブ感情が湧いてきて、
心が苦しむ状態です。
葛藤について
たとえば、頭では
「 ○○した方がいい」と考えているし
「○○しよう」と思っているのに、
実際にその場になると、そうはやらずに
むしろ反対の事をしてしまう
・・・ということがあります。
それが自分自身だけの
なんでもないような事であれば
「あ〜、またやっちゃった」で済みますが、
それが対人関係の場面だったり、
子育てだとか
夫婦関係などの場面になってくると、
さまざまな問題を生むことになります。

それだけでなく、
自分ってダメだと落ち込んだり。
自信をなくしたり、自分を責めたりして、
心の悪循環を
もたらすことにもなります。
たとえば、
カウンセリングには
次のようなご相談もいただきます。
仕事などで、そんなつもりで言ったわけじゃないのに、という受け取られ方をされて、相手を怒らせてしまうことがあります。
ある上司に「逃げ場をなくしてしまうような言い方をしている、だから相手が攻撃的になるんだ」と、言われた時があります。
利害関係や相手の立場なども考えて話さなければならないと、冷静な時には思うけれど、その場になると出来ない自分がいて悩んでいます。
ご相談者の言葉から
相反する気持ちや欲求
たとえば、
上のご相談例のように
「○○するべき」「○○するようにしたい」
失敗を繰り返してきて
そう考えているにもかかわらず、
実際の場になると、
考えていることとは裏腹に
これまでと同じ行動をとってしまう。
こうした場合には、
そうすることを妨げている、
場合によっては
そうすることに抵抗している、
もうひとつ別の強い感情や気持ちが
心の奥に、隠れていることがあります。
このような状態を
『葛藤が存在する』
『葛藤状態にある』と言います。
周りを悩ませる人
しかし、もしも葛藤にあることを
自分自身がまったく悩まない人は
こんどは周りを悩ませる存在になります。
何故なら
「周りが悪いんで、自分は何も悪くない」
そういう人になるからです。
わだかまり続ける気持ち
葛藤とは・・・
心の奥に、消化できずにいるような
わだかまり続けるような気持ちがあって、
そうした気持ちや欲求が
いざその場になると
心の奥から湧き上がってくる・・・。
もしそうだとすると
わだかまり続けている気持ち
いまだ消化されずにいる欲求が
そこに現れ出ている
・・・と言えるかもしれません。
このことを理解し、
自分の心と対話をしていく事が大切です。

子育てのなかで
子育てをしている女性が体験しやすい
葛藤感情があります。
カウンセリングをしていると、
子育て中の女性から
次のようなお話をお聴きします。
子どもと接している時、ふとした瞬間に、小さかった頃の悲しかった記憶や満たされなかった思いが、よみがえってくることがあって、子どもと接していることが辛くなったり苦しくなる時がある。
自由な気持ちでお話しいただきながら、
ご一緒に気持ちを整理し
つらさ苦しさを癒してゆきます。
二者関係のなかで
深い葛藤感情ということでは
次のような葛藤があります。
嫌われるのは怖い
だけど、関係が近しくなるのも怖い・・・
人に対して
こうした葛藤感情を抱えている方がいます。
相手から好意を向けられたり、
自分が相手に対して
好意や恋愛感情を感じると、
この葛藤がさらに深刻になります。
* 二者関係とは
心の距離がとっても近い相手だったり互いの関係の意味。別名、あなたとわたし関係、と云います。

心を整理してゆく
葛藤の中には、もしかすると
あなたご自身の
解決されずにいる思い
わだかまり続けている気持ちが
どこかで何かを
訴えているのかも、知れません。
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カウンセリングへの感想