はじめに
夫婦(カップル)カウンセリングは
欧米では一般的でも
残念なことに、これまで日本では
認知度が余り高くありませんでした。
しかし、それも変わってきています。
ひとつには
数年前までは、奥さんが提案されて
ご主人がそれに付いて来る、という形が9割だったのが
最近では、ご主人が提案されて
お二人でお越しになるケースが
とても増えてきています。
自分目線が大切なこと
夫婦カウンセリングでは
できるだけ
〝自分目線〟で話していただく
・・・ということが、大切なこととして挙げられます。
ご自分目線でお話しいただいて大丈夫です。
というよりも、できるだけご自分目線でお話しいただくことが、むしろ大切になります。
そう申し上げることがあります。
出来るだけ〝自分目線〟であること。
個人カウンセリングでは
自ずからそうなるのですが
夫婦カウンセリングでは
相手が同席してのことなので
忘れがちになります。
自分目線の意味
夫婦といえども、別々の人間です。
さらには男女の違いもあります。
同じ出来事だとか
二人の間でのやり取りの中にあっても
お互いそれぞれが
そこに違う風景や意味を見ていたとしても
なんら不思議ではありません。
そして実際に
違うものを見ているものです。
冷静に話し合える場の中で、
どこが重なり合っていて、
どこが、どんなふうにズレているのか。
あるいは、ズレて来たのか。
・・・ということを
「具体的な出来事」を通して
少しずつ整理し、理解してゆくこと。
それは、どのカップルにとっても
意味あることに違いありません。
今日は、いろいろ気づきがありました。
・・・そうした言葉をお聞きする機会は
少なくありません。
そのためには、
できりだけ自分目線で話しいただく
ということが大切になります。
しかも、そうした
中身の詰まった話し合いのためには
お互いにとって
「冷静に話し合える場」というものが
やはり不可欠になってきます。
認識することの大切さ
さらに申し上げると
〝生きた関係〟というものは
とてもデリケートな性質のものです。
「神は細部に宿る」
という言葉にあるように
大雑把な概要・大雑把なお話では
到底、関係の持つデリケートな部分に
至りようがありません。
どこが重なり合っていて、
どこが、どんなふうにズレているのか。
あるいは、ズレて来たのか。
カウンセラーを交えた話し合いの中で
お互いそれぞれが
何か感じられるものが出てくる・・・
気づきが得られてくる・・・
ということが、とても大切です。
そのためにも、まずは
「どうぞ、自分目線でお話しください」
・・・そう申し上げています。
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