

アダルトチルドレンで適応障害
という診断が間違っていないとしたら
それはお薬が治せる、ものとは
少し違うかも知れません。

いま通院されている問題で
お薬の出来ることは
アダルトチルドレンとされるような、なんらかの生きづらさを持ちながら生活している中で
何かのきっかけで辛くなったり、苦しくなったりして生じてくる〝症状〟・・・
(適応障害とは、そういう意味です)
たとえば、ですが
気分がひどく落ち込むとか、
情緒的に不安定になる。
あるいは、眠れなくなったり・・・
などの〝症状〟を
改善することだと思います。
もちろん、お薬が
ご自分に合ったものでしたら
それによって症状が改善されることも
あるかと思います。
でも残念なことに、お薬そのものが
アダルトチルドレンと呼ばれるような
〝生きづらさの元〟になっているものを
治しているわけでは、ありません。
また、お薬が治せる性質のものでも
ないように思います。

たとえば風邪薬にしても
ご存知のように、
風邪による〝症状〟
・・・セキや鼻水、喉の痛みなどを
抑えたり改善するもので
風邪そのものを
治しているわけではありません。
風邪薬のCMでも
「つらい症状には・・・」
と云っています。

| カウンセリングで大事なこと |
ですので
カウンセンリグを考えることは、
当然あると思います。
その時に、
大切なことが一つあると思います。
それはどういう事かと云うと
大きな意味での
カウンセリングの目的・目標として、
「アダルトチルドレンを良くする」
「アダルトチルドレンを治す」
・・・と考えるのではなく
あなたが前よりも、少しでも
「楽に生きられるようになった」
「楽にいられるようになった」
・・・と感じられるようになること。
むしろ、そのことを
カウンセリングを続けてゆく時の
最も大切な目的として
ご相談者とカウンセラーとが
共有してゆくことで
時間は少しかかるかも知れませんが
きっと、大切なものが
得られれてゆくように思います。