
『カウンセリング森のこかげ』 では
スポーツカウンセリングも行っています。
試合や競技の本番で
自分の力が発揮できずにいる・・・
状況の違いはそれぞれあっても、
力を出せないこといで苦しんだり、くやしい思いをしている方は
少なくないと思います。
スポーツ競技では、技術や体力だけでなく
心の状態が大きく影響します。
これまでのご相談経験から
心が関わる事柄には
カウンセリングが大切な役割を持つことを、実感しています。
大学・社会人などのアスリートの方、
一般の方で
試合や競技に参加されている方など
幅広くお越しになります。
スポーツカウンセリングの相談内容
スポーツカウンセリングの主なご相談です。
実際にこれまでお会いしてきたものです。
- 競技(本番)で力が発揮できない。
- 試合で大きな失敗・ミスをしてから
自分を取り戻せずにいる。 - なぜか同じことを繰り返してしまう。
- 改善するためにいろいろな事を試みたが
どれも良い結果につながらない。
引退し競技から離れた方が、
選手時代に抱えていらした〝心のわだかまり〟を、整理し解決するために
ご相談にお越しの場合もあります。
どのようなご相談でも大丈夫です。
安心してお越しください。
自由にお話しいただきながら、
具体的に整理しつつ、
ご一緒に解決の糸口をみつけてゆきます。
わたしの経験から申し上げると、
「改善・解決するためにいろいろな事を試したけれど、どれも上手くいかない」
という場合には 特に、
カウンセリングで考えてゆくことが
重要になります。
ご相談者の方からいただいたメールを
掲載のご了解を得て、
ここに添えたいと思います。
(原文のまま)
ご報告ですが、全日本●●●●第●戦で、今季初の入賞(6位)を果たすことができました。
カウンセリングの後も、自分なりに何が焦りを生んでしまっていたのか、色々と考えてみて、スタートラインに並んだところ、思った以上に冷静に、一つ一つのコーナーを攻めきることができ、
これには本当に驚いていまして(なんせ●●戦連続で入賞をのがしていたので)。
そのキッカケをいただいたこと、本当にあり難く思っています。
スポーカウンセリングから見る
本番でパフォーマンスを生む心理的条件
スポーツカウンセリングにとっても重要な
持てる能力を発揮できる、ということ。
選手が、持てる力を十分に発揮するには、
心理的な面でいうと
次の二つのいずれかにある時・・・
そう云われています。
ひとつには・・・
コーチから
無条件の愛(献身や関わり)を感じ、
そして選手自身も
コーチに対して全幅の信頼を寄せ、
その上で、
コーチの「無条件の愛と期待」に応えたい、と強く願っているとき。
もうひとつは・・・
他人や相手がどうであろうと
自分に集中し、自分自身を信じる
という意識になっているとき。
逆に云えば、
人に賞賛されたい、
相手に勝ちたい、失敗したくない・・・
そうした
「人に認められたい」という感情が
動機の前面に出ている場合には
筋肉や身体に過度な緊張を生じ、
結局は、望むようなパフォーマンスを発揮することは出来ません。
コーチ-選手の理想的な関係性: 北口榛花 選手の場合
スポーツカウンセリングから見て、
理想的とも思える選手・コーチ関係があります。
北口榛花(はるか)選手と
シェケラック・コーチです。
北口選手はご存じのように
パリ五輪のやり投げ金メダリストです。
北口選手は大学入学後に
師事していたコーチが退任して、それからずっと一人で競技を行っていました。
GROWINGの記事から
すぐに名刺を交換して、日本に帰ってきてからメールを送りまくって(笑)、まずは1か月間、チェコで一緒に練習させていただきました。そう北口選手が語ります。
「下半身の使い方」の改善。どのコーチにも指摘される課題だったが、それまでは「求められることが難しくて、私の足ではそんなことはできない」と、北口選手は苦しんでいた。
シェケラック・コーチ(チェコ)がそれまでの指導と違ったのは、「できないと言ったら、少しレベルを下げて教えてくれました」と。北口選手に寄り添い、導いてくれた点だ。
結果はすぐに実を結んだ。1年に2度も日本記録を打ち立てた。
日本陸上競技連盟の記事から
(北口選手はシェケラック・コーチをこう語ります)長い移動もたくさんして日本に来てくれたりすることも、チェコに家族もいながら、教えている子もいながら、私のためだけにそういう行動をとるのは、なかなかできないことだと思うので、すごく感謝しています。
(世界選手権が行われる)ブダペストは、コーチの計算ではチェコから近くだといって、車で来る気でいるみたい。600kmもあるに(笑)。
コーチと意見をぶつけ合い
ケンカすることもある、
というふうに語っています。
カウンセリングの意味とは
こうして考えてゆくと、
スポーツにもカウンセリングというものが
とても大切なことがわかります。
何故なら、
北口選手のような理想的なコーチ-選手関係は、誰もが望んで手に入れられるものではありません。
むしろ現実は
コーチや指導者との関係に悩んだり、
傷つけられていることも多いようです。
であれば、
「他人や相手がどうであろうと、自分を信じる」という自己関係が、とても大切なものになります。
単なるメンタル・トレーニングではない
個人個人に適したカウンセリング的な支援が、必要とされる理由です。
選手の心の健康へのサポートの大切さ
ある国立大学でのケースですが、
入学してきた体育系・スポーツ系の学生の心理テストをおこなうと、
その六割に、すでに「抑うつ傾向」が見られる、と大学の教員の方からお聞きしました。
競技生活を通じて
傷つき体験を繰り返すことで
すでに抑うつ的になっている。
元気でハツラツしているのは二割くらい。
不思議なことに
この割合は毎年変わらないそうです。
実際に、引退したりスポーツから離れた後、
抑うつ状態に陥ったり、
過食嘔吐や摂食障害、嗜癖行動などに陥って いく方たちも、いらっしゃるようにお聞きします。
こうしたことを考えてみても、
選手たちの心を視野に入れたサボートが
とても大切になるのではないでしょうか。
森のこかげでは、
競技生活や葛藤が渦巻く人間関係の中で、
すり減ってしまったご自分を取り戻すお手伝いをしています。
カテゴリー【カウンセリング】
必要な方に届くことを願っています。
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