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初回で大切になること
初回では、特に大切になることがあります。
むしろ、気をつけるべきこと
・・・と云うべきかも知れません。
それは、どういうことかというと
ご相談される方の中には
一回の時間の枠の中で
「あらかじめ考えて来たこと、頭にあることを、全部話してしまいたい」
「これまでの状況や事情を、最初から残らずすべて伝えたい」
そんなご様子で
お話しされる方がいらっしゃいます。
もちろん
お気持ちはとても分かる気がします。
中には
これまでの状況(要するに粗筋)を
最初から全部話してしまって
「どうしたらいいか」を聞きたい・・・
そんな目的で喋り通す方も
いらっしゃるようです。
しかしながら、
そのような話しの仕方をされますと
わたしの長い経験では
結果は、例外なく良くありません。
面談を終えて帰ってから
必ず反動が起こり
良い状態にはならないからです。
せっかくお越しいただいたのに
そのような結果になってしまっては
とても残念です。
前回(初回のこと)は、自分でもすごく一生懸命にいろいろな事を話したと思います。そのせいか、帰ってからすごく疲れてしまって・・・。
せっかく来たからには何か解決につながるようなものを得て帰らなければ・・・という気持ちがすごく強くて、自分でもかなり力が入っていたと思います。
今日は、ゆっくり話しができたらいいな、と思ってきました。
二度目にいらした時に
そう語って下さった方もいらっしゃいます。
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念のために申し上げると
カウンセリングは
警察の事情聴取ではありません。
カウンセリングにとって最も肝心なのは
「対話」の部分、
ご一緒に話し合ってゆく部分になります。
散らかってしまって
何処から手をつけていいか分からなくなった部屋の中を、改めてひとつひとつ整理しながら、ご一緒に話し合ってゆく。
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「山歩き」でも初心者は
次のようなアドバイスを受けます。
夢中になって登るのではなくて
軽い会話が出来るくらいのペースで
登っていくことが大切です、と。
カウンセリングも同じかも知れません。
話していた時には感じなかったけど、帰り道の途中で気分がなんとなく落ちついてきて、あのあと二・三日だけど、気持ちが楽でいられました。
うちに着いてから、不思議に気持ちが落ちついて、その日はなんだか穏やかでいられた。
二度目にいらした時に
そう報告して下さる方もいらっしゃいます。
できれば、皆さんに
そう感じていただきたいと思っています。
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