ご質問にお答えして[1]


いろいろ書いてますが専門は何ですか。

このようなご質問を
時々いただくことがあります。

こうした質問・疑問の背景には、

「カウンセリング」という言葉が
いろいろな所で使われるようになっている、
ということが
あるのではないでしょうか。

たとえば
美容やエステ関係、ウエディング業界、
スポーツや健康業界をはじめ、
いろいろな業界で
カウンセリングという言葉が使われます。

こうした傾向が顕著になったのは、
2000年代入ってからのものです。

しかし、一般の方たちにとっては
そちらのほうが身近なので、

知らず識らずのうちに、
「カウンセンリグというものは
 専門別で行なうもの」

・・・という印象を
お持ちになるのかも知れません。

 | 名称だけが同じ | 


しかし、他の業界で
カウンセンリグという名称を使って
行われているものと、

元々の本来のカウンセンリグ・・・

つまり、西洋文化の中で
「サイコセラピー」として培われて来た
カウンセリングとは、

名称は同じでも
中身はまったく関係がありません。



「サイコセラピー」とは
聞き慣れない言葉かも知れませんが、
次のような意味があります。

「サイコ」とは、
誤解されるような
「異常心理」などという意味ではなく、

「サイキ・Psyche」という言葉を語源とし、
ギリシャ語で「心」という意味。

セラピーとは治療とかケアを意味します。

つまりサイコセラピーとは
「こころに直接働きかけることによって
 行なう治療やケア」
・・・という意味になります。

こころに働きかける、というのは
薬とか何か道具を用いて行なうものではない、
という意味があります。

そして本来のカウンセリングとは、
サイコラセピーというものの
大切な中心にあるもの、と考えています。

ですので、他の業界で
同じ名称を使って行われているものとは、
まったく違うものということが、
お分かりになっていただける、と思います。


 | 個々の事情によるもの | 


カウンセラーやカウンセリング施設自体が、
ご相談内容を特定し、限定している場合が
あるかも知れません。

しかしそれは

カウンセンリグそのものに
根差したものではなく、
個々の理由や事情によるものです。

たとえば、
下坂幸三氏(精神科医・心理療法家)は
次のような言葉を、残しています。

心理療法(カウンセンリグのこと)に志す者
なら、青年期・壮年期には一日七〜八時間、
臨床に打ち込める時間を持てたら幸せです。
職人やスポーツ選手の世界では、天賦の才に
加えて、とことん修練を重ねた者が名人と呼
ばれるようになる。
心理療法の世界とて例外ではないでしょう。
難しい例も敬遠しないで、多数例の経験を
積まなくては、いつまでたっても、腕の立つ
心理療法の職人にはなれないと信じます。

カウンセリングという仕事は、
なにかの組織の中で働いていようと、
個人で行なっていようと、
あくまでも「個人の仕事」であるため、

看板に掲げる「○○療法」の違いよりも、
カウンセラー個々による違いの方が
むしろ、より本質的だと思います。


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