【ご質問にお答えして / 1】
『カウンセリング』という言葉が
様々な場で使われています。
たとえば、美容やエステ関係
ウエディング業界に資産運用相談
スポーツや健康業界をはじめとして
あらゆる業界で『カウンセリング』という言葉が使われています。
しかも、一般の多くの人たちにとっては
そちらのほうが身近なので
知らずしらずのうちに
「カウンセリングというものは、専門別・分野別で行なうもの」という先入観を
持つようになるかも知れません。
ちなみに
戦後アメリカから日本に、カウンセリングを導入した人の話を、聞いたことがあります。
カウンセリングという言葉が、まさかこんな風に使われるようになるとは思ってもなかったので、当時は「名称独占」の事なんて考えたこともなかった。
そう話されていました。
名称だけが同じ
たとえば、故・下坂幸三氏は
次のような言葉を残しています。
下坂幸三 精神科医・心理療法
カウンセリングに志す者なら、青年期・壮年期には一日七〜八時間、臨床に打ち込める時間を持てたら幸せです。
難しい例も敬遠しないで、多数例の経験を積まなくては、いつまでたっても、腕の立つ心理療法の職人にはなれない、と信じます。
下坂幸三氏の言葉で分かるように
他の業界で「カウンセリング」という名でおこなわれている事と、本来のカウンセリングとは
名称は同じでも
中身はまったく関係がありません。
関連ページ
カウンセリングにおける□□□□
「整理する」とは
心(こころ)という意味
本来のカウンセリングとは
「サイコセラピー」とされるものの
中心を成す存在です。
ちなみに、心理療法という言葉は
サイコセラピーを日本語に訳したもので
精神療法という言葉も同じです。
医者は何故か精神療法という語を好みます。
そして
サイコセラピーの「サイコ」とは
誤解されてるような
異常心理などという意味ではなく
ギリシャ語で「こころ」という意味。
サイコセラピーの古くの原義は
『心をもって心をケア・治療する』こと。
つまり、薬とか何かの道具を使って
おこなうものではない
・・・という意味です。
関連ページ
カウンセラーとしての仕事
個々の事情によるもの
その一方で、
カウンセラーやカウンセリング施設が
ご相談内容を特定し
限定している場合があると思います。
○○○専門、などのように。
しかし、それは
個々の理由や事情によるものです。