
学校に行けなくなってしまう
| はじめに |
高校を卒業して
大学や専門学校に進学をしてから
何かのきっかけで
学校へ行けなくなる・通えなくなる
・・・ということがあります。
詳しく話をうかがうと
きっかけや理由は様々です。
カウンセリングで話しをしてゆく機会も
少なくありませんが
本人が自ら申し込まれる場合と
親御さんから
カウンセリングに行くように云われて
いらっしゃる場合とがあります。

| ひとりひとりの物語 |
面談でお話をうかがうと
大学や専門学校に行けなくなる
直接のきっかけ・直接の理由は
さまざまです。
たとえば
部活やサークルでの出来事だったり。
友だち関係のことが
直接のきっかけの場合もあります。
そうした事を
友人や家族に話したり相談しても
むしろ、
モヤモヤや混乱が増してゆく場合も
多いかも知れません。
学業へのやる気を次第に失って、
なにも手につかなくなってしまい
「もう何をやっても無駄だ」
という気持ちに陥り、
学校へ行く気力もなくなってゆく
・・・という場合もあります。
それ迄はなんとか通っていたけど、
だんだん
校門や校舎に入れなくなっていく。
大勢の学生がいる場所に
ひとりで入って行けなくなる。
緊張で胸が苦しくなってしまう。
・・・そうした苦しい気持ちを
打ち明けてくれる人もいます。
「行かなければ」と思えば思うほど
焦りと苦しさとで
身動きが取れなくなってしまう事も
あるようです。

| 抑うつ症状によるもの |
自分でも何が原因かはハッキリ分からないけど、気持ちが落ち込んで、何も出来なくなることが、これまで何度かあった。
このようなお話を
お聞きする機会があります。
多くの場合
〝抑うつ状態〟というもので、
(よくうつ)
直接的なきっかけの様なものが
何かあったとしても、
むしろ体質的に
抑うつ症状を繰り返しやすい体質
というものがあります。
抑うつ状態になってしまうと、
家から出られなくなって
学校にも行けなくなり、
学校でのいろいろな事
(友⼈関係やクラブ活動など)で
次第に支障が出るようになって
せっかく作った学校での関係が
壊れてしまうことがあります。
| 理解してゆく事の大切さ |
この体質を持つ人の場合には、
自分の体質を理解いてゆくことが
とても大切になります。
カウンセリングではそういった事も
一緒に話し合っています。

| 大切にしていること|
これまでのカウンセリング経験から
申し上げることですが
ひとりで考えたり
自分ひとりで悩んでいては、
堂々巡りの悪循環に
なってしまいがちかも知れません。
カウンセリングでは、薬ではなく
お話ししてゆくことを通して
気持ちや問題などを
一緒に詳しく整理しながら、
考えてゆくところです。
何故なら、私たちは
自分自身でもよく分からないままに
悩んだり、
苦しんだりしていることが
あるからです。

| 高校からの持ち越し |
⾼校⽣までは、⾃分がやりたい、と思ってしてきた事がない。そういう経験をしてきたことがない気がする。
いつも "やらなければならない"から、やってきただけ。
だからここまで来て(⼤学に⼊って)何をしていいのか分からなくなってしまった。
面談で振り返る中で
そう語るようになる人がいます。
● ●
もともと⼈と接するのが苦⼿だったり。
あるいは、
⼈と話をしていると苦痛になる。
そのため
何をどう話していいか分からないので
雑談がひどく面倒。
⾃分から話しかけることが苦手。
そうした悩みや葛藤を
内に抱えている方もいます。
たとえば・・・
⾃分にとって、話しをしていて苦痛を感じずにいられる相⼿がこの世にいるなんて、考えられない。
そうした話をお聞きします。
カテゴリー【カウンセリングの話】