対人援助職をはじめてから(体験手記)

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カウンセリングを経験された方の体験手記。

執筆 : 安奈 恵さん (仮名・26歳)

私は昨年から、自殺対策に関わる対人援助職についています。

「死にたい」「消えたい」気持ちを抱えている人に対して、チャットで悩みを聞く相談員のお仕事です。

私自身も幼少期から、「死にたい」気持ちを抱えてきた当事者です。

しかし、この仕事は未経験であり、
力不足を痛感していた私は
心理学やカウンセリングに関する本を、読み漁っていました。

そうした中で、「相談者の気持ちを理解するには、カウンセラー自身がカウンセリングされた方がいい」という言葉が目につき
徐々にカウンセリングを考えるようになりました。

こんな私でもカウンセリングを申し込んでいいのだろうか
という躊躇もありましたが
萩原先生が対人援助職の人のカウンセリングもされていることを知り、決心しました。

先生に会う前、どんな人だろう
・・・と非常に緊張していたのですが
先生のお顔を拝見した瞬間、安心感を感じたことを今でも覚えています。

カウンセリングはまだ4回目ですが
すでに沢山の気付きがありました。

その中でも一番の発見は
自分はこんなにもお喋りだったんだなあ・・・ということです。(笑)

私は、小学校高学年あたりから
周囲の人とズレを感じるようになり
「私がおかしいんだ」と自分を責めて
徐々に喋ることを我慢するようになりました。

他人の目を気にして
自分の発する一言一言に、とても気をつけていました。

そのため私にとって
他人と話すことは非常に苦痛でした。
しかし先生の前では何も気にせず、話すことができている自分がいたのです。

その中で、先生は適当なタイミングで鋭い質問や、目から鱗の落ちるようなFB(フィードバック)をして下さり
なぜ自分がズレを感じ始めたのか
徐々に理解できてきて
繰り返してきた苦しみのループから、解放されつつあるのを感じています。

Image for decoration(銀杏の並木)

カウンセリングを考えていらっしゃる方に
私から伝えたいことは
あまり身構えず
フラッと寄ってみた! という
気軽な感覚で行ってみて欲しい、ということです。

そして、どこに行くか迷ったら
ぜひ森のこかげを利用してみてほしいです!