別会社への異動後に (体験手記)

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カウンセリングを経験された方の体験手記。

筆者 : 神谷恒一郎さん(仮名・47歳)

別会社への異動後、
仕事のことや職場の人との関係で
次第にうまくやれなくなって
ストレスが溜まり、精神的に追い詰められた状態になっていたと思います。

職場での会話にも苦痛を感じるようになって、
出勤するのが憂うつになり
本気で転職を考えていた時に
ある上司からカウンセリングを勧められ
その時、森のこかげを紹介されました。

カウンセリングというものを
始めはよく分かっておらず、
悩んでいることを全部打ち明けて
「これはこうした方がいい」というような
解決策をアドバイスしてもらうところ、のように考えていました

しかし通っているうちに
そうではないということが、段々と分ってきました。

「こういうことを悩んでいる」とか、
「こうしたいと思っている」と私が話すことを
先生は否定せずに受け取ってくださり
たとえば、
「それを大事にしていきましょう」
と言ってくださる。

そうしているうちに、
それまで、自分の悪いところを全部捨てて、
いままでの自分を否定して作り直していかなくてはならない、と思っていたのが
心身共に少し落ち着いて考えていくと
「自分は上手くいくのではないか」
と思えてきたのです。

振り返ってみると
落ち着いた気持ちや状態で、物事を考えてみることが
私には殆どありませんでした

時間に追われていたり
結果に追われていたりで

ミスはないか。
時間通りにやるべき事を成し遂げられるか。

そういうことばかり注意が向いて
落ち着いた気持ちや状態で
自分自身を、物事を、考えてみることが、殆どなかったのです

劇的に問題が解決して変わる、というのではありませんが
初めて伺った一カ月前とは、明らかに違う気持ちになっていました。

アドバイスを貰うとか、
相談するというのとは少し違う。

いろいろなことを
整理しながら考えてゆくことは
私には、とても必要なことだったと思っています。

カウンセラーから

初めてお会いした時、思い詰めたように「出勤するのがつらい」と仰っていたことが思い出されます。

二回・三回と面談を重ねる中で
職場内での詳しい人間関係、異動前の様々な出来事など、お話の中身が少しずつ広がってゆくことで、『いまのご自分』というものを、広い視野の中でご一緒に考えることができたかも知れません。