臨床の言葉・臨床の姿



ここには主として、
わたしが尊敬する臨床家の
臨床に触れた大切な言葉があります。



(臨床家というのは)自惚れることのできない存在である。説明は必要ないであろう。
私は学生たちに「自惚れたい人、出たがり屋には向かない。そういう人が臨床に来ても、いつまでも不満を味わうと思う」と言っている。

そして、「あいまいな状況に耐えられない人、早く成功をおさめてビールでも飲んでスッキリしたい人も、満足な臨床家にはなりにくい。白黒をキチンと決めなければ気の済まない人も、果たしてどうかね」と答えている。
中井久夫


臨床は複雑系ですから、研究の結果から直接に治療が導き出されることはありません。
ですが、種々の研究で示されている知見は、臨床家の思いつきを刺激する力があります。
神田橋條治


面接の技術は、長い習練と工夫を経てしか身に付けることができない。
中井久夫


ここでは慣例に従って「治療」という語を用いていても(心理療法・カウンセリングにおける)「治療」という語の意味が特殊であることに、注意しておく必要がある。
「治療する」とは、つまり(患者・クライエントと)「付き合ってゆく」という意味と、それほど違わない。
木村 敏


親愛なるラッセル。
論理学の新発見を報告できません。ここ何週間か、自分の状態がおそろしく悪かったからです。
来る日も来る日も、おそろしい不安と抑うつに、代わる代わる悩まされ続けました。ひどく消耗して、仕事をすることを思いつくゆとりさえなかったからです。

精神の苦しみがとる様々な形は、筆舌に尽くがたく、怖ろしい。
やっとここ二日、亡霊たちのざわめきを通して、少しずつ理性の声が、聞こえるようになりました。ひょっとしたら治るだろうという気がします。

でも全然わかっていませんでした。狂気からほんの一歩のところにいる感じがどんなものなのか・・・(中井久夫訳)
バートランド・ラッセルに宛てた
ウィトゲンシュタインの手紙



まず、明るく静かな部屋が必要である。さほど広くなく、しかし窮屈感を感じない程度が良い。
穏やかな、くつろぎ感そのものが治療的だからである。
中井久夫


薬ではエネルギーの補給はできません。薬だけでよくなるのであれば、誰も苦労しません。
星野 弘


精神分析には、ひとつのセオリーがあります。
つまり治療者はクライエントの語ることについて、正確な意味を発見とようとして、くよくよ思い悩んではならない、ということです。
そんなことに心を砕く必要はありません。抵抗を克服できるようにクライエントを手助けしてやってさえいれば、結局はクライエント自身で、その意味を見つけ出すものです。
『フロイトとの日々』


カテゴリー臨床のはなし






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