フラッシュバックのことで

フラッシュバックを知ること


心理の面でいう「フラツシュバック」とは
次のようなことを云います。

過去の傷つき体験となっている出来事と
似通った状況に出会った時に
無意識のうちに
あの時と同じ感情や感覚が呼び起こされて

それによって
様々な反応を引き起こす状態を云います。

トラウマのフラッシュバックの場合には
パニック発作に襲われたり、


突発的・衝動的な反応・行動に
繋がることもあります。

フラッシュバックを引き起こすきっかけを
トリガー(引き金)と呼んでいます。

ですので、カウンセリングの中で
パニック発作(不安発作とも云います)の
エピソードをお聴きしたときには

フラッシュバックを起こしている可能性を、
まず考えてみる必要が
出てきます。

多くのフラッシュバックは、
ご本人自身にも分からないものだからです。


| フラッシュバックと体験 | 


作家の三島由紀夫が
あるインタビューの中で
このようなことを語っています。

体験ていうのは誰でもあるんですけども、
それじゃあ、たとえば死にそうな体験をした
か、エベレストに登って落っこちそうにな
った
とか、そういうのばかりが〝体験〟では
ないん
ですよね。
〝体験〟というのは分からないところに隠れ
いて、道を歩いている時に、ちょっと小石
に躓
いて・・・その小石というものが、人生
で大き
な意味を持っちゃうことがある。小さ
な石がね。

フラッシュバックについても、
この〝体験〟の話と
相通じるものがあると思います。

| 日常の中にあるもの | 


おそらく、多くの人の先入観では、
フラッシュバックになるものとは

三島由紀夫の言葉を借りると・・・
死にそうになったりとか、
山から落っこちそうになるとか

そうした出来事的に大ごとであることが

フラッシュバックになると
思われているのでは、ないでしょうか。

たとえば、あるときテレビを見ていて、
都内の住宅街で
爆発火災があったニュースが
流れ

ニュース映像の中で、近所に住む老人が

爆発音を聞いて、太平洋戦争の時の東京
大空襲を思い出して、とっても怖かった」と
震えながら語っている姿が
映っていました。

フラッシュバックと聞くと、
多くの人たちは
このようなものを想像されることでしょう。

しかし、カウンセリングで出会う
多くのフラッシュバックは、

むしろ普段の生活・普段の人間関係・
日常の出来事・体験の中に
隠れているものです。

そして、フラッシュバックを生む体験とは

本人にも分からないうちに
(無意識理に)
強い感情を伴って
脳裏に刻み込まれる性質のものです。

ですので、自分に起きていることが
フラッシュバックによるものとは、
ほとんど分からずにいます。

〝体験〟というのは分からないところに隠れ
ていて、道を歩いている時に、ちょっと小石
に躓いて・・・その小石というものが、人生
で大きな意味を持ってしまうことがある。
              三島由紀夫

 | 治療による副作用 | 


カウンセリングでは、残念なことに

カウンセラーが
フラッシュバックによる行動や行為を
見分けられないことが多く

そのため
「性格の問題」とか
「心の問題」とされて扱われることで、
治療による副作用を生んでいます。

たとえば、
これまで「境界例」と診断されたり、
そうした扱いを受けていた患者さんの中に

愛着の障害を見落とされて
治療やカウンセリングの中で
傷つき体験を重ねることになったり

あるいは、双極の体質を見逃されたまま
間違った治療や関わりをされることで

内的な混乱を引き起こしていたケースが
実はたくさんあることが
分かってきました。

中医学(中国医学)には
壊病(えびょう)という言葉があります。

(良かれと思って)
間違った治療を繰り返すことで、
わけが分からなくなってしまった症例を
そう呼んでいます。

そのため。
治療や臨床の認識が深まるにつれて、
「境界例」という言葉は
使われなくなっています。

フラッシュバックについても、
それと似たようなことが云えます。

フラツシュバックにもかかわらず

それを「性格の問題」とか
「心理的な問題」とされて

それをどうにかしていきましょう、となると

ご本人の内的な世界が
グチャグチャになってしまうことが
起きてきます。




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